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ノロウイルス

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬に流行しています。

ウイルスに感染してから症状が出るまでの時間は24~48時間程で、その後吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などが現れます。個人差はありますが、発熱は軽度の場合が多い様です。

通常、これらの症状が1~2日続いた後、治っていきます。特別ウイルスによる後遺症などはありません。

また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあり、個人差が大きいウイルスといえます。

そもそも「ノロウイルス」とは?

昭和43年(1968年)に米国のオハイオ州ノーウォークという町の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者の便からウイルスが検出され、発見された土地の名前を冠してノーウォークウイルスと呼ばれました。

ノロウイルスと一口にいっても、インフルエンザにもいくつかの型があるように、多くの遺伝子の型があります。

食品を通してウイルスに感染することがありますが、実際には食品中のウイルスを検出することは難しく、感染経路の特定は難しいといわれています。

ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。

周りの方への二次感染予防

ノロウイルスは手指や食品などを介して、口に含むことから感染し、腸で増殖をして、嘔吐、下痢、腹痛などを起こします。

健康な方であれば軽症で回復することもありますが、お子さんやお年寄りの方の場合は重症化する危険がある他、嘔吐物を誤ってのどにつまらせて最悪の場合命にかかわる場合があり、注意が必要です。

ノロウイルスについてはワクチンがありませんので、家族や周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。

発症した場合の治療法

ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤は残念ながらありません。

症状が出たら早めにご相談いただき、症状によって、経過を見たりお薬をお渡ししたりしていきます。

特に、体力の弱い乳幼児や高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗しないように、水分と栄養の補給を充分に行うように指導もさせていただいています。

脱水症状がひどい場合には輸液を行うなどの治療を行う場合もあります。

下痢止め薬は、回復を遅らせることがあるので使用せず、身体がつらい状態かとは思いますが、早い段階でご相談にいらしてください。